民藝の原点「三國荘」展

2006年8月30日〜12月3日 atアサヒビール大山崎山荘美術館

柳宗悦を中心に起こされた民藝運動、その中で初めて住宅と器物が一体となった総合的な美の手本として広く世に紹介する機会となったのが、御大礼記念国産振興博覧会 におけるひとつの展示館、「民藝館」です。 博覧会終了後、役目を終えたこの建物が失われるのを惜しみ、朝日麦酒(現在のアサヒビール)の初代社長・山本爲三郎が大阪の自邸に移設することになりました。 そして、この大阪の三國(現在の三国)の地名から「三國荘」という名称が付けられました。

山本爲三郎(明治26-昭和41)は芸術文化事業への篤い後援者として知られ、この大阪に移設された「三國荘」についても柳宗悦の審美眼を信じ、家屋設計から生活工藝品の選定に到る一切を民藝運動の同人達に任せ、大きな仕事の機会を与えることとなったのです。

「三國荘」は昭和3年12月に竣工し、民藝の同人の制作する家具調度品が豊かに備えられ、民藝運動の同人にとって初めて実際の暮らしまでも念頭に入れて形作られた民藝の原点ともいえる仕事となりました。 日用の陶器は河井𥶡次郎や濱田庄司が中心に、黒田辰秋には机や椅子、箪笥、照明器具など、青田五良には織物の制作を任せています。さらに柳、河井、濱田等は新旧の作品の蒐集を熱心に行い、内容を充実させました。 本展ではこの山本爲三郎コレクションから当時の「三國荘」について深く迫ります。(展覧会本文より)

安藤忠雄設計による新館の美術館やカフェテラスから眺める景色。
四季を楽しめる庭園。
いつ行っても楽しめるゆったりした美術館ですね

♪♪♪♪Happy (ノб-б)乂(δ-δ*)ノHappy♪♪♪♪

「岡山発 美術館への旅」の幹事は民藝が好きな方なので、
河井𥶡次郎、濱田庄司バーナード・リーチにお目にかかる機会がおおございます。