掬う
偶然ということについて考えることがある。
世の中には
「偶然は必然だ」
という人もいるだろうし
「偶然なんてただの偶然でしかない」
という人もいるだろう。
(中略)
「自分の所へやってきた出来事を、
自分がきちんとキャッチできずに通り越してしまったら、
その人にとってその出来事は全く起こらなかったも同然なんだよ。」
(中略)
偶然はもしかして
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その時偶然に見えるだけで
本当はやっぱり起こるべくして
起こったのかもしれない。
(中略)
耳を澄まし、五感を柔らかくひらき、
人生に流れてくる偶然を、
すっと両手で掬い上げることができたなら。
きっと一見変わらない日々には、
無数の小さな輝きが
星屑のようにちりばめられている。
それが見えてきそうな気がしている。